型技術に「変貌する資材購買部門の重要性と期待」を掲載

加藤文男

日刊工業新聞社出版の金型の総合技術誌「型技術」に「初心者のための資材購買」の第2回「変貌する資材購買部門の重要性と期待」を掲載しました。

1980年代以降製造業を取り巻く社会情勢の変化により資材購買部門の役割と重要性は大きく変わりました。それまで資材購買部門は第二線、後方部隊として軽く見られる傾向がありました。円高やオイルショック、輸入禁止やアンチダンピング防止税と海外からの従来経験したことのない圧力が出てきたのです。これに対抗するために製造業では海外への技術移転が始まり、部品の海外調達、そして海外生産へ移行していきました。これに対応するために多くの企業が設計部門や営業部門などから資材購買部門へ人材をシフトし、国際調達担当窓口(IPO)を設置したのです。

これ以降資材購買部門は為替変動や原油価格の変動に対応し文化や習慣の異なる海外取引先との交渉する重要な部門へと変わったのです。この間の製造業を取り巻く社会情勢の変化を「対米ドルレートの推移」、これによる「輸出価格の下落」の大きさ、米国が恐怖を感じた「当時の日米GDP推移」をグラフや表で解説しました。

2017年1月25日の日本経済新聞は、「日米自動車摩擦70年代から」「繰り返す係争の歴史」との見出しで現在の状況は1980年代以降の状況とたいへん似ていることを解説しています。当時は自動車産業だけでなく電気機器産業もたいへん元気があり輸出金額が大きく問題にされていたのです。

掲載誌 日刊工業新聞社刊「型技術」2月号
初心者のための資材購買 第2回 変貌する資材購買部門の重要性と期待

主な項目

  1. 重要視されなかった資材購買部門
  2. 製造業を取り巻く社会情勢の変化
  3. 技術移転・海外調達から海外生産へ
  4. 期待される資材購買部門へ

「型技術」については、下記をご参照ください。
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0005

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